PCの性能を強化しました。(intel core i5-6600kからAMD Ryzen5 2600に交換)
今はIntel corei5-6600kを使っているんですが、
最近、Blenderレンダーでの簡単なアニメーションとcyclesレンダーでのレンダリングに時間がかかってきたので、PCの性能強化をしてみようと思います。
準備するもの
パーツ交換に至るまでの流れです。
下調べ
コストパフォーマンスについて
今まで持ってたマザーボードはASUSのH170-proだったので、ソケット形状はLGA1151でした。
そして予算は約3万円ぐらいだったので、corei5-8600k(3.6GHz 6コア6スレッド)にしようかと思いましたが、
念のため少し前から話題になっていたAMD Ryzenの第2世代を確認したところ...
CPUベンチマークと性能比較
むむっ、AMDは多コア多スレッドで中々の高性能なのかと、Ryzen5-2600 の値段を確認したら...
なんと...corei5-8600k(32878¥) よりも Ryzen5-2600(21457¥)+AMDのATX規格マザーボードB450(10643¥)の方が安く性能が良いということが分かりました。
少し心配になって色々調べてみたところ、ゲーミングはIntel製CPUに最適化されているものが多いようですが、単純な処理性能ではAMDも負けていないとのことでした。
そして、マルチコア対応の描画ソフトや3DCGソフトにもその性能を発揮するらしいです。
ソケット形状について
さらにAMDのメリットを調べていくと、Intelに比べCPUのソケット形状が変わりづらく、マザーボードを長く使えそうでした。
というのも、Intelはi3~i9、またxeonといったCPUがありますが、結構頻繁にソケット形状が変わります。
(例)Intel corei5-6600k(LGA1151) → Intel corei7-6800k(LGA2011-v3)
しかし、AMDはRyzen3~7とThreadripperといったCPUがあり、互いのスレッド形状は違いますがRyzenだけで見るとすべてAM4というソケット形状でした。
(例)Ryzen3-1200(AM4) → Ryzen7- 2700X(AM4)
[参考]
pc.watch.impress.co.jp
pc.watch.impress.co.jp
CPUとマザボの交換
ソケット形状が変わると、マザーボードごと交換しないといけないので、少し面倒な作業が必要になります。
マザーボードの交換は調べればすぐに出てきますので、少しひっかかった部分だけメモしておきます。
windows10のクリーンインストール
osのクリーンインストールをしなくても動く場合がありますが、後にどんな問題が起きるか、また性能にかかわってくるかも不明なので、 やっておきます。
以下の手順は、windows10のインストールディスクがある場合の手順なので、なければ作っておく、また買っておく必要があります。
クリーンインストール手順
1. Biosを開いて先にDVDドライブから読み込むよう設定して再起動(Biosの呼び出し方はマザボによって異なる)
2. Biosへ入れる画面の後、英語でDVDから起動をするかの表示が出るので、適当なキーを押して入る
3. windows10インストール画面へ入ったら、「shift+f10」でコマンドプロンプトを立ち上げる
4. list diskからOSが入った対象の記憶ディスクを確認
5. select disk 〇 で対象のディスク選択(〇部分は番号を入れる)
6. detail diskでボリューム名確認
7. list volumeで対象のボリューム確認
8.select volume 〇 で対象のボリューム選択
9. formatで対象のボリュームのフォーマット
この手順の後に、マザボ+CPUを交換、各配線を終わらせて、windows10と各種ドライバをインストールすれば交換完了です。
動作確認にて気になったこと
ほとんどのAMD製CPUにはGPUが入っていないので、bios等を立ち上げるにはGPUを入れてからでなければいけません。
映像端子を挿す場所
初めにマザーボードから映像端子を伸ばしていたので、画面がつかないと焦っていましたが、GPU部分から伸ばしたらつきました。
beep音
beep音が鳴らなく、前のマザーボードH170-proでは、起動時に「ピッ」となっていたので、焦りました。
しかしbeep音はマザーボードによって異なり、エラー時のみ鳴るものも多いようなので、いらぬ心配だったようです。
性能比較
無事、マザボとCPUの交換を終え、ここからはお楽しみのベンチマークのお時間です。
交換前 ... intel corei5-6600k(3.5GHz 4コア4スレッド)
交換後 ... AMD Ryzen5-2600(3.4GHz 6コア12スレッド)
CINEBENCHでの比較
すると驚くことに「543cb → 1246cb」と、スコアが倍以上にあがっていました。これは嬉しいです...!
blenderのレンダリング時間での比較
タイトル部分の背景にも使っているこちらのシーンで測定をします。
サンプル数800、タイルx:32,y:32、cyclesレンダーでCPUでのレンダリングです。
すると、
前環境:3分49秒 → 現環境:1分49秒
という結果になりました。約0.5倍のレンダリング時間で、作業効率も倍増です!
ちなみに、
タイルx:256,y:256でGPU(GTX950)でのレンダリングの場合 、2分49秒 だったので、GPUレンダリングよりも早くなりました。
※タイル数を変えているのは、そっちの方が効率が良いからです。
[参考]
https://atl-hiroo.recruit-tech.co.jp/2017/12/blender_rendering/
まとめ
・AMDはソケット形状が変わりづらくかなりコスパが良い。
・3DCGソフトはマルチコアと相性が良さそう。
今回はマザボ交換のメモとAMDのCPUへの感動によりブログをかきましたが、ブログを書いている今でも快適に動作しています。
気になっている方、心配はいりませんよ。手を出してみてください。